間抜けな話、連休に突入するまで16日が祝日な事を失念していて、気づいて慌てて行き先を考えたり。で、月並みにブロンプトンで日帰り温泉など。
全国的には有名なのに、地元すぎて大抵チョイスから外れてしまう有馬温泉を目指す事に。神鉄有馬線だと遠回りかつ自転車の意味があまりないので、六甲ケーブルと六甲有馬ロープウェイで輪行し、六甲山上を経由するブロンプトンらしい(?)ルートにトライしてみる。
阪急六甲駅まで輪行し、六甲ケーブル下駅を目指し北上する。事前の地図チェックによると今回のルートで一番厳しいのはこの区間のようで、駅から真っ直ぐ北上する登山ルートは斜度がきついので使わず、遠回りだが東の県道95号沿いを登ってゆく。
神戸大学を抜け、鶴甲団地へ至るまでの登り直線が一番厳しい。交通量も多い道路沿いなのでアスファルトの照り返しと熱も強く、直線は登りきったもののここで押し歩きに。
この辺りの道路西側の歩道は狭く雑草だらけになっているので、東側歩道を登った方がいいかもしれない。
予想通り、斜面に垂直に登る道は後半押して歩かなければならないものの、そうでない向きの道はローでなんとか登る事ができた。
しばらく続いた雨やニュースのせいで、梅雨空のイメージとこのコントラストに面食らいながらのクライミング。汗だくになりながらペダルを漕いでいると、5速化とか暗示のように考えてしまう(笑)。
裏六甲へ抜けるバイパスの入り口が見えればあとひと踏ん張り。側道を下ってすぐの処に六甲ケーブル下駅が現れる。
六甲はそれほど高いわけでもなく、道も整備されているので「登山」というイメージではなくなりつつあるが、この山小屋風デザインの駅舎は風情があっていい。
運行は20分に1本。ここまで登ってきた汗を拭き拭き水分を補給し、片道切符を買って輪行準備を整えていればそれほど長くない。
電車の駅と往復するバスがまとまった乗客を運んでくるので、ブロンプトンをあらかじめ改札前に並ばせておくと良い。今回は緑の車両。
当然ホームは階段状になっているので、ブロンプトンを担いで登り車内へ。ブロンプトンはドア付近の踊り場に置いて人一人が通り抜けられる位。道中揺れは少ないので、キャスターなしのブロならばそれほど神経質にならずに留めておける。
この車両は2両編成のうち海側が天窓で開放された車両、山側が冷房付き車両。
六甲山上駅まで標高差493mを12分ほど。鬱蒼とした六甲連山の植物相を抜けてゆく。木漏れ日に浮かぶ野生のアジサイがとても綺麗。
中間地点で下り車両とすれ違い。大昔にはここにも駅があったらしい。
六甲山上駅へ到着。冷房の効いた車内から降りると、更に涼しい標高700mの天然の冷房に歓声があがる。駅舎までブロンプトンを担いでえっちらおっちら登らなければならないが、自力走行でここまで来ることを思えば輪行バンザイ(笑)。
(続く)