春分の日、武庫川沿い1

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一気に春めいた連休は結局まとまった時間が取れず。最終日はお昼頃にとりあえずカメラと輪行袋を持って考えなしに家を飛び出す。

藍本駅
藍本駅

JR福知山ふくちやま篠山口ささやまぐち行きの快速に揺られながらマップを眺め、前に本で読んだ酒滴神社さかたれじんじゃを観に行く事にして藍本あいもと駅で下車。

藍本駅前

ここで降りるのは初めて。福知山線もブロ輪行で乗降した駅が埋まってきたなあ。
藍本駅の場所、案内板によると江戸時代には摂丹境驛路の宿場町として栄えた場所だそう。お酒にまつわる神社の宿場町を丹波杜氏たんばとうじが利用したというのは出来すぎ?
自動車道と国道に挟まれ、周辺に当時の面影はない。摂津せっつ丹波たんばの境となる日出坂しでざかも現在は失われたのだとか。

酒滴神社 2017
酒滴神社

輪行袋畳んでる時間のほうが長かった位の距離を漕いで酒滴神社。
昔、雑喉屋文右衛門ざこやぶんえもんという、伊丹いたみだか西宮にしのみやだかの酒造りの名人がここの水を汲んで美味しいお酒を作っていたという本を読んで、あの辺りの清酒メーカーのルーツがあるのかなと気になっていた場所。
神社の由来について書かれた案内板、文字がそろそろ経年で流れて読みづらくなっており、その何倍も時間が経っている脇の灯籠に彫られた文字の方が読みやすかったりするのが何とも皮肉。

酒滴神社 髄神門 2017
酒滴神社 髄神門

酒滴神社 2017

酒滴神社 2017

入口は小ぢんまりとしているのだけど、兵庫県最古の算法額を飾った髄神門をくぐると素晴らしい石垣の眺め。

酒滴神社 2017
酒滴神社から福知山線

列車の中からも小高い場所に神社があるのは知っていただけに改めて驚き。

酒滴神社 拝殿 2017

酒滴神社 2017

本殿は1727年に再建されたそう。とても美しい素敵なお社。

酒滴神社 2017

神社を出て参道跡を辿りつつ線路を渡る。神社の後に見える山に霊水の涌く場所があるのかな?

酒滴神社 石鳥居 2017
酒滴神社 石鳥居

そのまま参道を辿ると1395年製の石鳥居、製作年が判明しているものでは県内最古だそう。

武庫川 岩倉橋

武庫川

武庫川

想像以上に素敵な神社が見れて満足しながら武庫川むこがわ沿い。北から南へ流れずにうねる川を追って県道310号を走る。川沿いに桜の並ぶとても静かでよい道。

武庫川右岸

武庫川右岸

右岸に渡って走ってみると途中から荒れて引き返す事になっちゃったけれども。桜の頃にまた走りたい。

お鶴渕の碑 2017
お鶴渕の碑

孝行娘が溺死したという渕の碑。たしか武庫川の別の場所でも似たような渕をみた記憶が。
古い史料などを調べてみると、宝塚たからづかより上流の武庫川は結構物騒なエピソードが多かったり、その事を知る切欠になったのがブロンプトンだったり。勉強になる自転車だなあ(笑)
(続く)

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