権現ダム湖を離れ、森の中の下りを駆け下りて西川沿いに進むと、少し登った処に今度は平荘湖が現れる。こちらも工業用水のダム湖だが、人造湖とは思えない程大きい。湖底には村と古墳群が沈んでいるとか。
湖沿いの山の稜線には北にある新加古川変電所から、恐らく海辺へ電力を送る凄い数の送電線の鉄塔が立っており、播磨臨海工業地域の規模と、加古川市の環境が豊かな理由が伺える。
湖沿いに、昔80人の神様が降りてきたという八十の岩橋と呼ばれる石段があるらしいので探してみたのだが、周辺は住宅地になっていて発見することができなかった。
平荘湖をぐるっと周り、加古川ウェルネスパークを通過する。公園や図書館などの巨大な文化複合施設で利用者も多く、まったく加古川市民うらやましい。
途中コンビニでちょっと休憩し、ここから再び加古川右岸へ戻る。道沿いにJRの鉄橋あたりまで戻るが、土手沿いの道は交通量が多かったのでブロンプトンを担ぎ、土手の階段を乗り越えて河川敷の自転車道へ復帰した。
右岸の河川敷も広くて走りやすくしばらく走るが、途中右手に細めの道がもう一本走っているのに気づく。こっちが自転車道なのね。
CRに乗って一気に河口方面へひた走る。お昼前なせいなのか、またもや広大な河川敷は貸切状態。ひたすらトップギアでペダルを踏み続けると、加古川の流れが南向きになった処で北風に乗り30km/hで巡航でき爽快。
河口手前の相生橋を渡って加古川に別れを告げ、道なりに西へ走って鶴林寺に至る。
鶴林寺。周囲には公園も整備されており、駐車場も綺麗に整備されている。が、残念ながら駐輪スペースには結わえなしで、ここでも仕方なく畳んで案内板に結わえ付けてみた。
聖徳太子の創立と言われる、播磨の法隆寺のフレーズは聞いた事はあったが、訪れるのは初めて。
広い平坦な境内に様々なお堂が建っており、そのどれもが国宝や重文だったりするので観てまわるだけでも結構な歩数に。
国宝、太子堂は屋根の形が面白い。パンフレットによると、隣の本堂や鐘楼とは年代が100年単位でずれていたりして歴史にくらくらする。
天気もよく、陽射しが心地よいお昼の散策を楽しんだ後はいよいよお昼、きりしまさんでかつめしをいただく。
かつめし発祥のお店は伊保の方にあるらしいが、界隈ではすっかり定着しているメニューの様子。今回はとんかつ好きなのでビーフでなくロースかつめしをいただいたが、柔らかめのデミグラスソースでとても上品な味付け。付いている豚汁との味のコントラストが絶妙だった。ソースでがらっと印象が変わる料理っぽいので、色々なお店を食べ比べるのが楽しい料理なのかも。
あと、こちらでは次回は普通のとんかつもいただいてみたい。どれもおいしそう…(笑)
お昼を済ませてのんびり海沿いへ走り出す。神戸製鋼所一帯の工場を仕切るフェンスが高くてすごい。
多木浜洋館。写真で見るよりも高くて独特の雰囲気。周りに比較する建物がないせいか、マンションの4階建てより高く見え、例えが正しいのか判らないがディズニーシーのToTを思い出した。ぐるっと周囲を巡ってみたが、フェンスできっちり囲われており観光向きではない様子。
洋館から南へ走ると別府港、加古川海洋文化センターの突堤に出る。ぐるっと綺麗に整備された公園になっており、フェンスの向こうに釣りを楽しむ人が多くいた。
山から海から色々と飽きない、本当に良いところ。
陽射しと波音と対岸の巨大クレーンの動きを堪能して出発。
(続く)