足下の異音、BB周りをいじって再装着、とりあえず音が止んだのを確認。したものの、翌日には4速走行でしれっと鳴り出したり。
自分程度の経験ではお手上げ状態だったりするのでネットを検索してみたところ、海外のブロ関連のフォーラムなどで瓜二つの症状の話題がわんさか出てきたりして。
読んでみると、解決した事例で施された対策は既にやってみたものだったりで、その他は解決に至っていないか報告されてない様子。結構根深い問題の印象を受けた。
とりあえずボチボチ付き合っていくしかないという事で、ブロ使用1,600日時点までで実際に体験した異音の症例などをまとめておく。
フロント・マッドガード・ステー
- 症状:
- 走行中に周期的に「コン、コン」とか、擦るような音が聴こえる。なんとなく空走が鈍い。
- 原因:
- 泥除けステーの歪み。走行中に回転するタイヤにステーが接触するため。折り畳み時の防振パーツでもある為、ステーはわりと歪む。
- 解消方法:
- ステーがタイヤに接触しないような方向に力を加えて歪みを直す。(オフィシャルな手段なのだとか…チタン製のものでも大丈夫なのかしら)
純正チェーンセットの場合は矢印箇所でチェーンガードとステーと干渉して、折り畳み時のフロントタイヤ部分を防振する。
リア・サスペンション
- 症状:
- ペダル踏み込み時に「ギュッ」と軋み音や、「パチンパチン」といった接触音。
発生源の特定として、サス本体を1/4~半回転ほど回して音の違いを確かめる手段がある。 - 原因:
- 軋み音の場合はボルトとエラストマーの潤滑不足。接触音の場合はボルトとリアプレート接触箇所の潤滑不足か、ライダーの体重とエラストマーのタイプ不適合。ナットの緩み。
- 解消方法:
- 軋み音の場合はサスペンション・ブロックを取り外してボルトにグリス。加茂屋ジェニーサスの場合はエラストマーにグリスか、エラストマーを新しいものに交換など。
接触音の場合はボルトとリア三角の接触箇所にグリス。エラストマーは体重80kg以上の場合はFIRMタイプに変更するなど。ナットは振動で緩むので、点検やネジ止め剤による対策を行う。
リアヒンジ
- 症状:
- 登坂など、ペダル踏み込み時に軋み音。
- 原因:
- リアヒンジの潤滑不足、経年による緩みなど。
- 解消方法:
- アーマオール等、樹脂用ケミカルの塗布。解消しない場合、それ以上のパーツ交換等については自転車知識・作業に精通していない場合は専門家に任せる。
ボトムブラケット周辺
- 症状:
- 登坂など、ペダル踏み込み時に軋み音、ゴリゴリ感。
- 原因:
- 取り付け不良、ベアリング不良。
- 解消方法:
- (解消していないので、試してみた方法など)
BBの締め直し。クランクの取り付け不良の場合はトルクレンチによる正確な締め込み。
この箇所の異音について検索していたところ、BBとクランクの取り付けについて四角テーパータイプのものはグリスアップしてはならないという記述をいくつか見つけた。グリスにより締め付けトルクが正確にならないからとか、スピンドルとクランクをわざと焼き付かせる事で強度を得るものだからという説が根拠になっていた。自転車メーカーによるとシマノはグリスする、カンパニョーロはグリスしない方針という記事もあったが、いずれも四角テーパーの方式自体が古いものらしく、しっかりとした記事を探す事ができなかった。
理屈だけ読むと素人的には納得してしまう感じなのでなんとも…異音解消に試してみたい気もするが、ここをカジらせた場合の回復コストを考えると少し勇気が要る。
テンショナープーリー
- 症状:
- ペダル踏み込み時にギギギと軋み音。
- 原因:
- 標準のブッシュ式からボールベアリング使用のプーリーに変更して利用の際、ベアリングの錆、破損等による回転不良。
- 解消方法:
- プーリーの交換。
ヘッドセット
- 症状:
- 登坂時などで軋み音。ステアリング時プチプチ音。
- 原因:
- 取り付け不良。ベアリング不良。
- 解消方法:
- ヘッドパーツの適正な締め直し。軋み音は緩い。プチプチ音は締めすぎの場合。
大変まれに、ステムのウス締めすぎによるフォーク破壊でも軋み音が出る事が日本で一例位ある。
ヒンジクランプ
- 症状:
- 走行中に「ギチギチ」といった擦過音。
- 原因:
- ヒンジの締め込み不足。接触部の潤滑不足。
- 解消方法:
- スクリューの締め込み。クランプ裏側全体へのグリス。
左ペダル
- 症状:
- 踏み込み時に「プチプチ」という足裏感覚。
- 原因:
- パーツ固定ネジの緩み。折り畳み軸の潤滑不足。
- 解消方法:
- 過去記事参照。
右ペダル
- 症状:
- 踏み込み時に「プチプチ」という足裏感覚。
- 原因:
- 経年によるパーツ固定ネジの緩み。
- 解消方法:
- 足のかかるアルミパーツと樹脂部分を接続する皿ネジの締め直し。ネジ止め剤の塗布。
シートピラー
- 症状:
- 走行中「ギュッ」などの軋み音。シートのずり落ち。
- 原因:
- フレーム、シートチューブ内のスリーブの汚れ、摩耗。クイックレバーの緩み。
- 解消方法:
- シートピラーの拭き上げ、シートピラーを抜いたチューブ内樹脂スリーブの拭き上げ。経年の場合はスリーブの交換。クイックレバー軸の締め込みとグリスアップ。
対症的にクイックを締めすぎる人が多いが、スリーブ側に問題がある事の方が多いのだそう。
以上、愛車に発生した異音と対処法のいろいろ。同じ箇所でも使い方によって症状や解消方法はブロそれぞれだと思うので、分析の参考程度になれば。ちなみに解消方法についてはほぼ100%ネットや自分で思いついた手法ではなく、様々なショップの方のアドバイスによるもの。
今週末も雨。おかげ(?)で、年明けからぼそぼそ作っていたSバッグ用ツイードフラップ4枚が完成したり。ヤフオクの手数料が値上げされるそうなので、その前に出品して終了しようかと画策中。サイズが半端なので梱包袋が手配できてから出品の予定。またよろしければご覧ください。