京都十六社朱印めぐり4

（その3から続く）

線路ぞいに東へ走ると六孫王神社（ろくそんのうじんじゃ）。JRで分断されているものの、この界隈は個人的に水上勉のエッセイの印象が強かったり。

一見敷地は広いのだけど、結わえがないので手前の歩道柵に括って駐輪。

鳥居から神龍池を渡って唐門をくぐり拝殿へ。15時も近くなって陽も早々に傾き始め、お詣りの人もいない境内は少し寂しく、時間以上に気が急いてきたり。

東寺を過ぎると観光地的な京都風情は薄れ始めて淡々と。
次の目的地、吉祥院天満宮（きっしょういんてんまんぐう）はいつものポタリングの帰り道、久世橋へ向かう時によく渡る西高瀬川（にしたかせがわ）の橋のそばにあるのを初めて知ったり。

境内は公園や広場とゆるく繋がっており、子供の遊び場にもなっているオープンな雰囲気。拝殿や社務所のある際までブロを押して止めておいても大丈夫そうな気もしたけれど、とりあえず寄進者芳名板の柱に結わえて駐輪。

路駐して、結構ラフな出で立ちで訪れている人が多かった印象。今日は道中、いくつか入学試験の立札を見かけたので、受験合格をお祈りしにきた親御さん方だったのかしら。

さて、残す所あと1社。長岡天満宮を目指して南へ。信号も多いR171は極力使いたくないので、桂川沿いに南下して祥久橋（しょうきゅうばし）を渡ろうと進む。

川沿いに西国街道を走ってくると久世橋（くぜばし）を横断できない事に気づく。下をくぐる道も通行止めされており、東へ戻って石原交差点まで降りても、歩道橋しかない為渡れない構造になっていて唖然。橋を渡る方向で走ると気にもならなかったのだが、こんな落とし穴があったとは驚き。結局ブロを担いで歩道橋を渡り、桂川まで戻る事に。

桂川の堤を走って開放感。祥久橋側をくぐるのは問題なかった。

見知らぬ路地をくねくね走って向日町（むこうまち）へ。西に向かって走るので、風と陽射しとだんだんきつく。

五辻常夜灯まで登ってくると、お昼のあぶり餅はすっかり消化してしまって空腹感が切ない。予想到着時刻は16時頃なので、のんびり昼食を取らなかったのはまあ正解だったかも。

予想通り16時ジャストに到着。以前と同じ場所に結わえて駐輪。境内はもう薄暗い。

絵馬は羊に変わっていた。

十六社目、長岡天満宮へお参り。社務所で最後の朱印をいただき、最初に貰っていた引換券に記名して記念品を受け取る。
たまらずそのまま境内の茶店に転がり込んで丼をいただいたり。

朝9時からスタートして16時半ごろゴール。で、ブロンプトンで無事に全ての朱印をいただく事ができた。
予想通り、走るよりも駐輪場所探しやお参りに時間がかかり、慌ただしい感じになった。が、一度経験すれば次からはぐっと時間は縮められそう。

今回は初めてまとまった輪行にゲームバッグを使用してみた。キャリアの曳き手としては一応使えるが、やはりウェビングの持ち手ではヨレるのであまりお奨めしない。
革ベルトとのギボシ留のフラップ、毎回しっかり留めないと走行で簡単にペロンとめくれ上がるのと、肩から下げる際に口が開いて型くずれする（お蔭で内容にはアクセスし易いのだけど）。ので、今回のように短距離を走って頻繁に朱印帳を出し入れするような用途には向かない感じ。

帰りにUnirさんへ立ち寄り珈琲豆を購入。250g以上購入でサービスしてもらえるワンショット、ゴールしたこのタイミングで涙が出るほど美味しかった。
豆とお土産と記念品は、不意の荷物用に携帯しているサコッシュが役に立った。

帰りは阪急京都線。最寄りの長岡天神駅ではなく、新しい西山天王山（にしやまてんのうざん）駅から乗ってみる。駅前にベンチがあって輪行準備もしやすかった。

駅構内もエレベーターなど完備で楽々。小高い場所にあるので、ホームを吹きすさぶ寒風だけがちょっとつらい。
天候にも恵まれ、無事にお参りも済ませて楽しい一日を過ごせた。