喪中で静かな年明け。暮れの洗車の際にやろうと計画するも近所のホームセンターなどには置いておらず、Amazonで注文した工具が届いたのでヘッドセットの分解整備をやってみる。
30,32,36,40mmに対応したヘッドセットレンチ。ブロンプトンの36mmがあればどれでも良かったので一番安かったものを購入。Amazon、正月三が日でも普通に届くんだなあ。
ステムの取り外し。やり方を調べてみると難関らしいウス落とし。ヒンジを開けた処のボルトを6mmアーレンキーで1,2回転ほど緩め、6mmのヘックスビットを挿し込んでこれを叩く。ゴムハンマーや木槌で何度か叩いてみたものの、手応えがなかったので金槌を使ってみたところ一発でパカンとボルトが沈んだ。
とれた。根元部分のパイプに錆が出ていた。パイプ全体に塗られたグリスも錆色になっていたので、挿入先のフォーク側パイプを覗いてみるとこちらも錆が出ていた。泥除けがあるのでタイヤから直接跳ね上がる事はないが、やはり下が中空なので湿気が上がり、前後で力がかかって塗膜の剥がれやすいあたりから錆が出るのかしら。
フォークも抜いて軸受けをチェック。ブレーキワイヤーは外せるなら外して作業した方が楽。
多いのか少ないのかグリスはこんな感じ。リテーナーの裏には結構残っていた。
下側ベアリング。グリスはリテーナー内もスカスカ気味。切り子もついていた。
フォーク外側のパイプには綺麗なグリスが残っている…と思ったがヘッドチューブとは接触しないので当然の結果。
ヘッドチューブ内側。ツールキット挿し込み先端部分になる孔が見える。とりあえず内側にラスペネを塗り込んでおいた。
ベアリング・リテーナーを外すと樹脂製のシールが一枚。シンプル。
洗浄。リテーナーの一部に錆があったが綺麗に取れた。
一通り洗浄。舌付ワッシャがあったので、ひょっとしてヘッドセットレンチ要らなかったのかしら。
組み立て。とりあえずフォーク内側はラスペネで拭いておき、上下軸受けにこれでもかとグリスを塗っておく。
玉押し裏にグリスを満たしてワンとベアリングにかぶせ、ワッシャ、ロックナット、ゴムパッキンと取り付け。
分解する前、フォーク(タイヤ)とステム(ハンドル)の向きをどうやって正しく調整するのか悩んだのだけれど、ブロンプトンの場合は畳めばフックとヒンジとニップルがジグ代わりになった。なるほど。
ここで玉押しの調整。これについては検索してみても皆勘に頼った記述が多く、素人では要領を得ないので適当に。自分は渋くならない程度締めてから、平坦な場所でサドルに片手のみ添えた状態でブロを押してみてハンドルが振れずに安定して直進する事と、跨って前後にハンドルを振ってみてガタつきがない事でとりあえずよしとした。あとは乗って調整しつつ自分で感触を掴むしかない。
本締めしてはみ出たグリスを拭き取り完了。近所を走ってみて不具合がない事を確認。
本年も当ブログは好奇心のままに素人があちこちいじる記事を投稿しますが、どうぞ参考にせずご笑覧に留め置き、専門家に正しい知識をご確認ください。