ききょうの里を後にしてJR亀岡駅を目指す。
途中、湯の花温泉を抜ける。有名なんだけどちょっと辺鄙で、プラスアルファの魅力に欠ける印象だったが、近頃はリニューアルやら温泉街整備で着々と時代に対応している様子。
亀岡市。歴史のある街の近景と丹波の山並みが美しいところ。京丹波の幹線が保津峡を迂回してまとまってゆくあたりなので交通量が多く、自転車で気持よく走るには道の吟味が必要。見知らぬ土地では幹線よりの無難な道を選んでしまい、結果自分で楽しくないポタリングにしてしまわないよう自戒しつつ走る。締め切り間際の納品に向かってるわけじゃないので(笑)、進んで迷う気持ちで走らないと。
亀岡城址へ到着。そろそろ日も高くギラギラとした照りつけが厳しい。
JR亀岡駅へ到達。地方空港のターミナルビルみたい。このまま輪行して京都市内へ。
で、JRで輪行となると先日の収納ルールで気が重い。ブロも重い。ので、ホームまではカバー形態で転がし、車両乗り込み前にテスト的に自作の「ソックス」を履かせてみた。布が足りなかったのでちょっと寸足らずだが、完全収納。駅員さんに見咎められる事もなく済んだ。（たまたま目の前を5,6人の職員さんとすれ違ったのだが何もなく、まあ実際はそんなもの）
これに肩紐でも縫いつけて、ブロがカバーごと収まる浅いトートバッグ的なものと、従来のカバーを組み合わせる事でしばらくは運用してみる。
車内のクーラーで一息ついて保津峡越え。トンネルの合間に見える桂川に浮かぶ舟に始まり、嵐山、太秦と、車窓からの眺めはとても観光気分。で、人の少なめな花園駅で下車して蓮の寺、法金剛院へ。
正午過ぎの陽射しで緑が眩しい蓮池の中、浮かぶ真白い蓮の花は発光しているようで、ここもカメラを構えた人が多かった。
餌の気配を感じたのか、池からじっと鯉に見つめられたり。
例によって仏像の撮影は禁止なのでお庭だけ。重文の阿弥陀如来や十一面観世音菩薩は頭が大きく、見上げるととてもバランスよく、仏像らしく(?)見える。
帰り際、駐輪場で結わえた看板の根本にセミの抜け殻。
本日メインの桔梗も輪行も蓮も終わって予定終了。ここからは何も考えてなくて本物の(?)ポタリングへ。
とりあえずお昼、暑いので北大路沿いで冷やしうどん。細くて丸い京うどんは蕎麦のようにいけておいしい。店員さんも別嬪でちょっと嬉しい。
ふだんiPhoneに記録している気になるお店などで付近探索。以前お客さんにいただいて美味しかったお菓子のお店が近かったのでふらり。
紫野源水さんの銘菓、松の翠。予約なしで買えて日持ちもするのでお土産に。ほどよい甘さと歯ごたえが意外にもコーヒーに合うので、念願叶ってようやく来れた感じ。
で、ふらりと北上して北山通。以前のお茶屋さんに負けず劣らずのランドマークな店構えのサーカスコーヒーさんで珈琲豆も購入。帰宅後のおやつセットを買い揃えてうきうき走る。
賀茂川を渡り、上賀茂神社前の葵屋さんで休憩。焼き餅屋さんなのだけれど、夏季限定でアイスもなかがあったりして、これがまたうまい。
この後、賀茂川を南下して適当に帰るつもりが、結局ぐるりと桂離宮まで走ってしまう。暑いし街なかは車も人も多いのだけど、何故か街並みを観ながら走り続けたくなる不思議な土地。
