(小豆島ポタリング2から続き)
4時前に起きて窓の外を見るとすっかり雨。東寄りに進むと思われていた台風も西寄り、より本州内陸へ殴り込むコースになっていて気が重い。ちょうどJR高松駅そばで開催されるトライアスロン大会の開催判断が4:30に行われるとの事で、これで今日の行動を占う事に。
大会が中止だったら計画を諦め、6時発神戸行のフェリーで早々に撤収するつもりだったが大会は決行される事に。ジャンボフェリーも朝の段階では14:30発の神戸港行が運行予定との事だったので、本来の目的である「丹下健三 伝統と創造 瀬戸内から世界へ」展を鑑賞してから高松を発つ事にした。
買ったばかりのレインポンチョが早速役に立って残念すぎる。首周りのファスナーのスライダーが内側からアクセスできない点や、めくれ防止用の腕紐がシフターなどに絡まる不満点に気付くものの、目立ちまくりの安全性と膝周りも含めて全く濡れない防水性には満足で、移動には支障なくミュージアムまで移動できた。
香川ミュージアムは駐輪場結わえなしで野ざらしなのでポンチョを被せて単体施錠で。館内の無料ロッカーはSバッグがギリギリ収納できる大きさ。
展示は会場のある香川県の、氏の設計による県庁の詳細などを中心に初期の建築や瀬戸内海周辺の建築に焦点を当てたもので、とかく代々木体育館や東京都庁で語られる事の多い建築よりも関西人としては親しみやすい内容だった気がする。
1時間半程度楽しんで出発、雨のなか丹下健三氏設計の香川県立体育館や香川県庁を見学へ。
自分のような素人でもひと目見れば感じるこの昭和感。壁面の黒丸窓の虚無が岡本太郎の作品みたい。
お次は香川県庁へ。電車だったら二駅程度離れた場所だが、雨のお陰か交通量も少なく容易にたどり着けた。
こちらもやはり溢れる昭和感。展覧会の影響か、自分のようにカメラを持った人を多く見かけた。
新庁舎。こちらも氏の設計によるもの。
見上げるとヤバい程降りだして来たので撤収。展覧会を観た後に市内を巡って現物を確認するというのは自転車向けの催しだと確認できたが、次回は是非雨具抜きで。
琴電瓦町駅やJR高松駅の地下には素晴らしく広い駐輪場が整備されていて羨ましいのだが、がらんとしている地下駐輪場に対し地上には大量の違法駐輪がうなりをあげていたりして残念な感じ。
ともあれ駅前で昼食を取ることにして駐輪場を利用する。もうびちゃびちゃよ。
料金は6時間100円だっけ?地下で駅周辺の出入口が繋がっているので、こんな雨の日は有り難い。
お昼をいただいてるうちに駅前がみるみる水没してゆく。食後のコーヒーをいただきながらiPhoneで状況を調べると、14:30より後のフェリー何便かは欠航が決定していた。台風も神戸に着く迄には追いつかれそうで、船酔いしないか心配したり。
JR高松駅からジャンボフェリー乗り場まではほぼ一本道、路肩の水たまりで靴はぐっしょりだが15分もあれば余裕で着いた。
神戸よりも広い乗り場で輪行準備。
レインポンチョ、想定外の使用方法なのは重々承知であえて書くと、途中に輪行をはさむ使用時、濡れたポンチョを一旦干さずに格納しづらいのが辛い。収納袋がタイトすぎてキッチリ畳まないと入らないので、ぞんざいに雨を払っただけのポンチョは収納できず、今回はSバッグの防水フードを裏返して収納、バッグに突っ込んだ。
濡れた状態でも畳みやすい輪行向け雨具の需要ってないのかなあ。ニッチすぎるか。
ともあれ、この後フェリーでシートを確保して帰路につき、強風と雨の吹き荒れる神戸を経て電車で無事帰宅できた。
初めての一泊輪行だったが、雨風の他は特に不便もなく楽しめた。次回は雨抜きでもうちょっと走りたいところ。