今井町を後にして、国道やらバイパスが交差する道を渡ると車線は広がり、両脇は森になって橿原公苑への道が続く。
大和中央自転車道の終点を目前にして飛鳥葛城自転車道へスイッチ。迷うことはないが、やっぱり看板の小さい字はデザイン的になんとかならないかしら。
再び市街地を外れて川沿いを走る。「春すぎて夏来にけらし…」の天香久山はこの方向の筈だがどれだろう。
空模様が恨めしいが、新緑は夏前の柔らかい緑で本当に綺麗。
やってきました明日香村。何年ぶりだろう。
この辺りからCRはもう無視で案内に沿って遺構めぐり。飛鳥寺は混んでたので酒船石遺跡へ。
実は遺跡より周囲の竹林の美しさに心奪われた。
亀形石造物の方は有料。大人300円。うーん。
亀石。記念撮影の人がひっきりなしだった。奈良の遺構は触れたり敷地の中でお弁当広げたりフレンドリーなものが多い。
ここで石舞台を目指すつもりがルートを誤って高松塚古墳に向かってしまう。
高松塚壁画館内は当然ながら全部レプリカ。現在実物の方がどうなっているのか考えるとちょっと痛ましい。
デザインなどのインスピレーションは京都より奈良かなあなどと考えつつ、コンビニで買ったサンドイッチなどを公園でいただく。当然ながらお食事処はどこも満員。
レンタサイクルのおかげで道と駐輪場はおおむね整備されているが、やっぱり自転車をくくりつけるような構造は数えるほど。あと、いわゆるオバチャン世代の右側通行っぷりは何故か徹底されていて(これって何故なんだろう?)、細めの道では無用の混雑を引き起こしていた。
石舞台遺跡。入場料大人250円なのでブロンプトンと並べて撮影はできない(笑)。ふだん鉄筋コンクリート構造物に囲まれて暮らしていると麻痺してしまうが、この巨石の非日常感は結構スゴい。
ルート下調べの時点で、全体的に登りが続く行程がちょっと心配だったものの、リア15T化のM3ブロンプトンで難なく走破できた。
ルート案内板もタイミングよく設置されていたので間違う事もなく快適に辿れた感じ。かえすがえす天気が残念だったが、次回は暑さと陽射し対策が必要になるのだろう。
ここでタイムアップして帰路へ。近鉄吉野線飛鳥駅へは向かわず、県道155号を走って岡寺駅へ。利用する人も少ないようでさくさくと輪行仕度できた。
急行であべの橋まで向かう。乗客は橿原神宮前駅で大きく入れ替わるので、帰りも運良く連結部そばで座る事ができ、ブロンプトンを膝で押さえつつ爆睡できた。
最近足が遠のいた阿倍野、天王寺界隈は綺麗に変わっていて危うく迷いそうになった。地下鉄御堂筋線は混みそうなので、谷町線に向かう。駅までの乗り換え距離が結構あるのだが、地下街は道が平坦なのでそれほど苦労せずブロンプトンを転がせていけた。キタやミナミと違い、なんというか人の流れが柔らかいのも天王寺の不思議。
奈良での30km程ではちょっと物足りなかったので、天満橋で下車して大川沿いを寄り道しつつ自走して帰った。