最近シートピラーに装着している加茂屋シートキーパーがずり落ちている事が数回あった。
どうやら環境が変わってサドルを持ってブロを転がす機会が増えたせいで、シートキーパーと、ロワーストップディスクとの干渉が増え、この時に両面テープで固定しているキーパーが剥がれ落ちてしまう様子。
前にシートピラーを抜いてメンテナンスしたのが約一年前なので、シートキーパーの貼り直しがてらピラー周りのメンテなど。
ピラーを抜いたシートシムを覗いてみる。そろそろ前後の厚みの違いが目視で確認できる位になってきた感じ。
特にまだ不具合はないのだけど、ここの交換作業はショップに頼まないといけないので早めに対応すべきかな？
横から。油分に反応して泡から液状になるフォーミングクリーナーを噴いてみると、噴いたとたんに泡はするすると液化してぽとんと落ちてしまった。拭ってみるとかなり黒い汚れ。
取り外したシートピラーはかなり小キズが目立ってきた。
とりあえず綺麗に拭きあげる。
両面テープを剥がす際に気持ちよくパーツクリーナーで拭き上げてしまい、キーパーの位置をマークした印まで消してしまったり…。
シートキーパーはフレームとの干渉で磨かれて(？)真鍮独特の色味に。全体的に曲がっていたので、少し力を加えてピラーに沿うよう曲げなおしてみたり。
もし今ブロンプトンを初めて買ったのなら、迷いなくサドルハイトインサートを使用して、そのまま不都合なく使い始めるハズ。でも、こちらのサドルの高さと向きが一発設定できる機能を知ってしまうと変更が悩ましい。
ピラーを抜いたついで、リアフレームクリップ周りも汚れがたまっていたので分解、清掃、グリスアップする。
（参考：公式動画 “How do I retrofit the rear frame clip?”）
10mmメガネレンチでナットを外す。
リリースレバーの樹脂部分のネジを外して樹脂パーツを抜き取る。
レバー根元側はつっかえが取れると上に跳ね上がる。
クイックレバーを抜き取ってスペーサーやバネなども抜き取る。
フレーム側は油汚れなどをふき取って、ふだん手が届かないところにワックスとか防水。
部品群、ところどころ彫りが深くなってきた。
アルミのスペーサーに傷による溝が出来ているのが謎なのだけど、これはやっぱりリアサス側の軸が段差とかの衝撃などでめり込んで出来たもののよう。
洗って再組立て。（画像はグリスアップしていない状態で撮影）
クイックレバーを斜めに挿し込む。
アルミスペーサーを通す。
クリップを通す。
バネをこの向きで通す。端をクリップのくぼみにひっかけておく。
軸を押し込んで穴に通す。
グリスはこのあたりに。屋内保管だと塗りすぎると埃が奥に結構詰まる。
クイックレバーをナットで仮止め。樹脂レバーを差し込んで下に回し、ネジで固定。
シートピラーの締め具合をみながらナットを締めて完成。
とりあえずひとっ走りして、消してしまったサドル高さ位置をチェック。サドルに座って、ペダルにかかとを乗せた状態で足が伸びるあたり。
位置が決まったところで両面テープで固定、忘れずにマーキング(笑)
シートキーパー、これからも頻繁に外れてしまうようならサドルハイトインサートへの交換も已む無しだが、テープや接着剤でうまく固定できるならコチラを使い続けたいところ。
