何故かチェーン交換に端を発した内装5速、S-RF5(w)の不調を解消すべく、今週は涙を飲んで東や西のイベントへのお出かけをあきらめ。朝から後輪の分解調整へ。
先週の分解で洗い油を使いきっていたので買い出し。道中、3速以上で走る場合は問題は発生しないが、1,2速を使うと変速が安定しない症状を確認しつつ走る。
原因の目処は大体ついていて、アクスルとハブシェル位置が微妙にズレているせい。現在はガイドナットを締めた時の位相がおかしく、覗き穴からインジケーターチェーンの2速目印とアクスル端が見えない状態。
(※素人による考察です。参考にせず専門家の指示を仰いでください。)
要はアクスル(と遊星歯車機構)とホイール本体(ハブシェル)の位置がズレている訳で、これは左右の玉押しで調整する。インジケーターチェーン自体の調整は問題がない筈なので外さずに、分解して中身を抜き取り身軽にしていじる事にする。
ロックナットは17mm、玉押しは16mm。
玉押しを外してクラッチスプリングとスプリングキャップ(ゴム)を抜くとドライバーが抜ける。パウルが引っかかるので、反時計周りにひねりながら抜く。抜けにくい場合は次のボールリングごと外す方が早い。
ボールリングを反時計回し(正ネジ)で外す。
クラッチを抜く。べとついてくっついてくるクラッチスリーブスプリングと、クラッチ内に貼り付いてるクラッチワッシャーに注意する。
ギアリングアセンブリを抜く。パウルの細いバネに注意。
先週グリスの代わりに吹きつけてみたグレサージュ、50km程度走っただけだけど内部にくまなく回ってて良好な感じ。
クラッチスリーブを抜いて、とりあえず調整しやすいための分解はここまで。
この時点の中身。プラネットケージはアクスルと固定されているので、ここで反対側の玉押しを取ればアクスルごと中身がごそっと抜ける。
中身が抜けたまま、ボールリングとドライバーだけを付け直してアクスルの位置を調整する。ガイドナットまで全部はめてみて、覗き穴からアクスル端が見えるか、インジケーターチェーンの2速位置目印が目視できる位相かを確認。OKだったら反対側の玉押しとロックナットをかしめて固定し基点とする。
あとは中身を戻し、ドライバー側の玉押しで全体の締め具合を調整。
そもそもの症状だった歯飛びが出た際、一般的に疑われるスプロケットの歯を見てみる。6,000km程度使用。刀の切っ先みたいな形になってきたものの、まだチビたとか言うレベルではない。
調整を終えてブロへ組み付け。インジケーターチェーンを付けっぱなしだと、ボックスソケットのトルクレンチだと使えない事に今更気づいたり。
取り付け終わり。アクスル端はもうちょっと出っ張ってもいい感じだけど、覗き窓から2速のインジケーターはしっかり見えるようになった。
このままシフトワイヤーをつないで試走してみたところ、ようやく上から下までバチッと変速の決まる快適な状態に戻り、新チェーンによる走りの軽さも体感できる感じになった。(普通に戻った。とも言う)
どうやら5月は終わってしまいそうだけど、来週はやっとこさお出かけできそうなコンディションになって、やれやれ。
余談。今回買ってきたディグリーザー、安売りしていたので、いつものお徳用の長い缶でなく普通サイズのセットを購入してみた。新品だったせいか、なんだかこちらの方が洗浄能力高い感じがしたのだけど気のせいだろうか?
調整完了時の左側アクスル余りを備忘。当分開けたくはないけれど(笑)
早速のご回答ありがとうございました。
ベアリング交換は大変そうですね。
何とか玉押し調整から試してみたいと思います。
初めまして。
質問なのですが、分解せずに玉押し調整や
ベアリング交換はできるものでしょうか?
ENOさん、コメントありがとうございます。
玉押しの調整は分解なしで可能です。変速チェーンの位置にも影響するので結構面倒でした。
ベアリングは記事内「ボールリング」側のものはドライバーだけ抜き取れればリテーナーを外して球を交換できそうです。アクスル側、ドライバーとハブシェルのものは圧入されていますので分解と、特殊な工具が要りそうです。(BSR-3分解記事の写真にあるものと同じものの様です)