土偶・コスモス展を堪能。特別展入口に岡本太郎氏の「若い夢」があったのがサプライズ。
展示された土偶は、初対面なのだけれどよく知ってます的感覚、だけど写真では分からなかったスケールが想像と食い違うのが大変面白かった。個人的に、祀事で破壊された名もない土偶の頭部破片群がどれも現代の街で見かけるような日常の表情ばかりなのがお気に入り。
特別展を見終えてホールへ戻ると雨が降っていて天を仰ぐ。iPhoneで確認した天気予報アプリ4つ全てに騙された…。野ざらしのブロンプトンに天気同様暗澹たる気分となるが、止まないとどうしようもないので常設展も見学。先ほどの土偶と同じ年代のヨーロッパ、中東方面の彫刻があり、その比較が出来て興味深かった。
なんとか小雨になってきたので、美術館全域で無料貸し出しの傘をさしてレセプション棟へ。お昼もここでと思ったのだが、自然食(?)で有名なレストランらしく行列が出来ていたので早々に出発する事に。
駐輪場のブロンプトンは当然ずぶ濡れだったが、革サドルは先日オイルケアしたばかりだったお陰か、なんとか雨を弾いて無事な様子。適当に拭き上げて出発。
来た道を麓まで下りる。登り同様勾配が緩やかな為、雨上がりでも出鱈目なスピードは出ないので漕がずにゆるゆる降りてゆく。まだ小雨は降ったり止んだりで、身体を動かさずに降りてゆくので寒い寒い。
勾配を降り切ったあたりで来た道とは外れ大戸川沿いに西へ。美穀之郷の石碑から秋の収獲が終わった広大な土地が一望できる。
ようやく陽が戻ってきた大戸川沿いをゆるゆる走る。美しくていいところ。
大戸川から瀬田川へ移り、琵琶湖南端へのルートに。夕照の道に入って北の空を伺うと、目当ての石山寺方面はどう見ても降ってる様子。川べりに降りて走っていると、やがて本格的な降雨が始まり京滋バイパス下で雨支度。
「俺、このポタリングが終わったらサドルカバー縫うんだ。」
どうにかこうにか瀬田唐橋へ。夕照の道は途中で途切れ、交通量の多い県道29沿いの細い歩道になってしまうのはなんかちょっと納得がいかない。
橋を渡って今度は石山寺へ南下。愛くるしい京阪電気鉄道の車両を下りる人を見ても、この雨は結構予想外だった様子。
石山寺駅を過ぎるとR422に並走する自転車道を通って石山寺へ。
駐輪場は少しお寺を行き過ぎた処にある観光駐車場で係の人に聞いてみると、駐車場前トイレの脇の小屋の裏を充てているらしい。無料。結わえなしだが、立ててあった立入禁止の衝立にカギを結んで駐輪することにした。バイク置場は有料だが別にあるそうなので、係員の目に付く安心を買うつもりでそちらに止めさせてもらってもいいのかもしれない。
源氏物語の紫式部ゆかりの石山寺へ到着。