ようやく朝晩に秋風が吹き始め、夏も終わりが見えてきた。午後の天気予報は連日外れで、前回の経験もあってドキドキしながらブロンプトンに乗る毎日。
阪急京都線、茨木市駅まで輪行して枚方大橋を目指す。ここから川沿いに大山崎まで走り、復路は西国街道を茨木市駅へ戻る予定のルート。
今回は道中オレンジの秋桜がよく目についた。
枚方大橋から枚方水位観測所。河川公園に降りると周りにも続々サイクリスト。めいめい大阪、京都方面に分かれて走りだす。
より川沿い側の道を走る。舗装も悪いし支流に当たる度に迂回しなければならないが、川の風と木陰でしばらくのんびり走ったり。
道が途切れるところまでのんびり走った処で本道(?)の淀川左岸に合流してトップでひたすら踏む。上流に向かっているのでわずかながら斜度がある筈だが、加速もあるので抵抗なくガンガン走れるのは気持ちいい。メットにジャージにレーパンの方々と大量にすれ違うが、会釈の反応があったりなかったりするのが興味深いところ。
耳をすませば道の左右で夏の虫、秋の虫が分かれて鳴いているのが聞こえたり、夏に生い茂った草の間から涼しげな秋風が流れてきたり。季節の境目を走っているような感じで楽しい。
樟葉のあたりの河川敷ゴルフ場にはじき出され、土手の旧京阪国道をひた走る。新しいリムテープでひたすらトップギアで走ってみた感想は、タイヤが引き締まりゴツゴツとした路面からの情報量が増えた、でも決して不快ではない。そんな印象。テープだけでもこれだけ変わる訳で、意識してみると奥が深い。
エルゴングリップは巡航になると手のひらの腹、に荷重をかけ、指の疲労を軽減できるので楽。ただ手汗で滑るのは結構不快。コルクバージョンのものならマシなんだろうか。
色々考えながら走っていると対岸にサントリー山崎蒸溜所が見えてきた。マイ・ブロンプトン初入洛。
でも今回の京都はここまで。御幸橋を渡って西国街道を引き返すルートへ。
今まで京都というと車か電車だったので、高速道路以外から見えるこの辺りの景色というのは本当に久しぶり。この橋桁を見るまで御幸橋が新しくなっているのも知らなかった。
この一年、淀川を上って京都へというのはずっと思っていたルートだが、距離やら体力やら自転車トラブルを考えると尻込みしていた処があったと思う。一通り経験してきて、ようやくここまで来れた達成感を案内板を見ながらかみ締めたりする。
とりあえずお腹が空いたので、そのまま引き続き旧国道を走る。近辺では唯一知っている長岡京あたりまで走れば何とかなるつもりでふらふら走る。
途中コンビニで水分補充していると、なにやら空が暗く、風が…半月ほど前に体験したばかりのイヤーな思い出がよみがえる。レーダーによると100mm/h級の雨雲がすぐそこにあり、慌てて最寄の京阪淀駅へ。ついでにファミレスでもあれば食事とかと思ったのだが、京都競馬場直結の駅という事もあってグリーンチャンネル流してそうな(笑)喫茶店やら居酒屋ばかりが目に付いて、断念。淀駅にもぐりこんだ処で蛇口をひねったような雨粒が降り出した。